復興商店街をつなぐ旅

「復興商店街をつなぐ旅」というガイドブックがあります。被災地の人たちが、かつての平和な日常を取り戻すその日まで、そこに暮らす人々の優しさに触れながら、見て、買って、食べて復興を応援しよう、という、東北地方の被災者の皆さんがつくった企画です。
 1月2日と3日、宮城県仙台市から「石巻立町復興ふれあい商店街」、「石巻まちなか復興マシェ」、「しおがま・みなと復興市場」そして仙台市内で地元の人たちが集まる昭和レトロ溢れる「いろは横町」というまず観光客には絶対見つけられない、言ってみれば「人情あふれる常連さんが集まる場末の飲み屋さん」とでも言いますか、そんな飲み屋さんへもいきなり飛び込んでみました。

 スタート地点の仙台市内には被災地という面影はすでにありませんでしたが、塩釜から石巻方面の海岸沿いを走っていくと間もなく、津波が襲う前はきっと住宅街だったのかなと思われる今は何もない広々としたスペースが現れてきました。畑でもなく本当に何もない風景です。
 最初の目的地、「しおがま・みなと復興市場」は正月のせいか人はまばら。「石巻まちなか復興マシェ」では中に入ると住民の人たちが正月のくじ引き特設会場で列を作っていました。この近くには「仮面ライダーシリーズ」で知られる石ノ森章太郎のマンガ記念館(宇宙船をイメージした円形ドームの建物)が海抜0Mの海沿いに建っており、今日も多くの観光客で賑わっていました。2011年3月11日はこの記念館も大きな被害を受けたらしく現在でも建物の周囲はすべて工事中のまま。それでも何とか記念館だけは開館ができるようになったようです。でも建物玄関口に立っている「仮面ライダー」像は周囲が津波や震災の被害にあったにもかかわらず見事に倒れることもなく、住民たちから「さすが仮面ライダー!」と言わせたそうです。
 塩釜の「しおがま・みなと復興市場」も、やはり正月のせいか、開店している商店も人もまばら。でも威勢のいい漁師さんたちが、そのまばらなお客さんに向かって、大声で殻つきカキを売っている姿だけが妙に目に焼きつけられました。
 夕方に入り三陸海岸に沿って国道45号線を走り続けましたが、暗くなってくると街灯がひたすら少ないため(被災後、街灯の設置も最小限に抑えられているとか)知らない道でもあり、どこを走っていいのかナビもあまり信用できなく、ひらすた怖い時間帯となってしまいました。